250名の実務コンサル集団

4. 経営コンサルタントの視点

4. 経営コンサルタントの視点

 

1.一つの船で、一つの島を目指す

たとえ話として、会社を船と捉え、大海原の中で目標となる島(たとえば黒字化島)を目指す、という話をよくします。社長は船長、従業員は乗組員。社長の言うことは絶対ということが基本で、従業員は各持ち場で社長の指示に従います。船頭多くして船山に登る、ということわざの通り、各人が自由勝手に船を動かそうとしていたのでは、とても目標となる島に到着しません。特に家族経営では、社長と他の役員で向いている方角が違う時があるので注意が必要です。

2.船に計器類はついているか

中小企業の多くは、社長が大海原の中、経験と勘で船を動かしています。風向き、天候の様子など肉眼の情報を元に目標となる島を目指そうとします。しかし、燃料計や方位磁針、魚群探知機や警報機もないまま、船を動かしていると、本当に目標となる島に向かっているのかよくわかりませんし、船底に穴があいても気づかないこともあります。

3.たまたま泳ぐ魚群に投げ縄

船員の腹を満たす食事も、たまたま泳ぐ魚群を肉眼で見つけ、投げ縄で捕まえて何とかしのぐ、ということがあります。会社の資金繰りが場当たり的でコントロールできておらず、魚群が来るのを待つしかないという諦めにも似た状態におちいることもあります。

4.船の状態を計器類でとらえる

売上額、仕入額の把握は相手がいることなので、おおむね問題はありません。しかし自社内のこととなるといい加減なものです。たとえば、商品原価の把握。原材料費、労務費、経費を含めて、1つあたりいくらで作っているのかがわからない、ということがあります。たまに試算はしてみるものの、製造のたびにその通り作れているのかまでは把握できない、ということです。つまり、実際のところ、商品別に今いくらの利益が出ているのか分からない、ということです。これでは将来の予測や計画が立てられません。
この点、その会社にあったシンプルな製造日報を作って、管理職が日々つけることが大切です。自分で日報を書き、数値を集計していくと、過去の実績と照らし合わせることもでき、製造がうまくいっているかどうか、自分で判断できる、という状態が望ましいです。なお、製造日報は一度作ったら終わりではなく、必要に応じてブラッシュアップします。
また、社内の管理レベルについては、その会社の「棚卸しの精度」を見るとわかります。棚卸しの精度が高い会社は、倉庫の整理整頓ができているだけでなく、帳簿在庫と実在庫のズレがほとんどなく、ズレがあったとしても原因がすぐわかるものです。この点、物の出入りが多い製造業では、製造業対応の販売管理ソフトなどPCを活用することが大切です。

5.目標は皆で共有

小さな会社であっても、社長が何を考えているのか共有する機会がないと、他の役員や従業員はわかりません。特に家族経営だと、家庭の延長線で、改まって話すことを面倒がることが多いようです。そんな時、第三者のコンサルが入ることで、社長が掲げた目標、会社にとって必要なことを議題にあげ、的確な判断をしていくことが期待できます。

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