3.1 自社経営状況の現実直視

まずは自社の経営状況の現実を直視しましょう。財務状況だけでなく、従業員の能力やモチベーション、技術力、所有設備、取引先、マーケットの状況などを客観的に見直します。そうすることにより自社の強み、弱みを的確に把握することができ、どこで戦えばNo.1になれるかが見えてきます。
中小企業では特に、製品別、顧客別の利益を把握できていない事例が多くみられます。そもそも、自社の経営状況が見えていなければ、対策を打つことは不可能です。

3.2 経営理念を掲げる

経営の神様・松下幸之助氏は「会社経営に成功する条件」として次の3つの条件を述べたとのことです。多くの中小企業では、経営理念を掲げている会社はまだ少ないようです。経営理念を掲げるということは、なぜ我々がこの事業を行うのかという、自社の存在意義を明確にするということです。自社の存在意義が社長の頭の中にだけあり、従業員が理解していなければ、一丸となって目標に向かって進むことは不可能です。自社の経営を改善したいということであれば、まずは経営理念を掲げましょう。

  • 一つは絶対条件で、経営理念を確立すること。これができれば経営は50%成功したようなものである。
  • 二つは必要条件で、一人ひとりの能力を最大限に生かす環境をつくること。これができれば経営は80%成功である。
  • 三つは付帯条件で、戦略戦術を駆使すること。これを満たせば経営は100%成功する。

3.3 目標を掲げ、経営戦略・経営理念を立案し、実行する

全社の中期目標を掲げ、そこに到達するための戦略を立案します。戦略とは、どのマーケットで戦うか、どのように競合と差別化するか、ターゲット顧客はだれか、ターゲット顧客にどのように訴求するかを考案し、資源配分を決めるということです。
戦略を立案したら、これを部門目標、部門計画に、そして従業員目標、行動計画にまで展開します。
目標は全社から従業員目標まで首尾一貫しており、かつ数値化されていることが重用です。体重計に乗るだけでダイエットに効果があるように、数値化されていることにより、努力の結果が目に見えて分かるようになり、従業員のモチベーションも上がります。

 

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